neputa note

2016年の記事

10月

img of 最近の読書離れと映像中毒状況について
2 min read
DIARY

相変わらずNETFLIXの動画を飽きもせず次から次へとまだ見ぬ掘り出しものの作品を見つけ出してはどっぷりとハマる状況が続いている。「映像」という、文字だけの本よりも単純な視覚的刺激が強いコンテンツに慣れてしまうと、ただ文字の羅列を追うことが単純に思えてしまい、ますます遠ざかっているというのが正しい状況ではないか。

img of 『震度0』横山秀夫【読書感想】
8 min read
BOOK

あらすじ―阪神大震災の朝、N県警本部警務課長・不破義人が姿を消した。県警の内部事情に通じ、人望も厚い不破が、なぜいなくなったのか?キャリア、準キャリア、叩き上げ、それぞれの県警幹部たちの思惑が、複雑に交錯する……。組織の本質を鋭くえぐる長編警察小説。

img of 『星を継ぐもの』ジェイムズ・P・ホーガン【読書感想】
8 min read
BOOK

月面調査隊が深紅の宇宙服をまとった死体を発見した。すぐさま地球の研究室で綿密な調査が行われた結果、驚くべき事実が明らかになった。死体はどの月面基地の所属でもなく、世界のいかなる人間でもない。ほとんど現代人と同じ生物であるにもかかわらず、五万年以上も前に死んでいたのだ。

img of 『オリエント急行殺人事件』 アガサ・クリスティ 【読書感想】
6 min read
BOOK

満員の乗客を乗せた豪華列車、オリエント急行にポアロも乗り合わせた。ところが列車は、深夜、ユーゴの山中で立往生してしまった。豪雪にとじこめられたのだ。翌朝、寝台車の一室から死体が発見された。死体には12箇所の刺傷がのこり、個室にはチェーンがかけられていた。密室殺人である…

img of 『火車』 宮部みゆき 【読書感想】
13 min read
BOOK

休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して ――なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか? いったい彼女は何者なのか? 謎を解くカギは、カード社会の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。

11月

img of 『模倣犯』 宮部みゆき 【読書感想】【ネタばれ有り】
10 min read
BOOK

【※ネタバレを含む】あらすじ 直木賞受賞作『理由』以来、3年ぶりに放つ現代ミステリの野心作 公園のゴミ箱から発見された女性の右腕、それは史上最悪の犯罪者によって仕組まれた連続女性殺人事件のプロローグだった。比類なき知能犯に挑む、第一発見者の少年と、孫娘を殺された老人。

img of 『楽園』 宮部みゆき 【あらすじ・感想】
6 min read
BOOK

【※ネタバレを含む】『楽園』(宮部みゆき)のあらすじ 未曽有の連続誘拐殺人事件(模倣犯事件)から9年。取材者として肉薄した前畑滋子は、未だ事件のダメージから立ち直れずにいた。そこに舞い込んだ、女性からの奇妙な依頼。12歳で亡くした息子、等が〝超能力者〟を有していたのか、真実を知りたい、というのだ。

img of 『悪童日記』アゴタ・クリストフ【読書感想】
10 min read
BOOK

【※ネタバレを含む】あらすじ 戦争が激しさを増し、双子の「ぼくら」は、小さな町に住むおばあちゃんのもとへ疎開した。その日から、ぼくらの過酷な日々が始まった。人間の醜さや哀しさ、世の不条理――非常な現実を目にするたびに、ぼくらはそれを克明に日記にしるす。戦争が暗い影を落とすなか、ぼくらはしたたかに生き抜いていく。

12月

img of 『ふたりの証拠』アゴタ・クリストフ【読書感想】
8 min read
BOOK

あらすじ 戦争は終わった過酷な時代を生き延びた双子の兄弟一人は国境を越えて向こうの国へ。一人はおばあちゃんの家がある故国に留まり、別れた兄弟のために手記を描き続ける。厳しい新体制が支配する国で、彼がなにを求め、どう生きたかを伝えるため――強烈な印象を残した『悪童日記』の待望の続篇。

1月

img of 『サバイバル登山家』 服部文祥 【読書感想】
7 min read
BOOK

「生命体としてなまなましく生きたい」から、食料も燃料もテントも持たず、ケモノのように一人で奥深い山へと分け入る。南アルプスや日高山脈では岩魚や山菜で食いつなぎ、冬の黒部では豪雪と格闘し、大自然のなかで生き残る手応えをつかんでいく。「自然に対してフェアに」という真摯な登山思想と、ユニークな山行記が躍動する。

img of 『冬山の掟 〈新装版〉』 新田次郎 【読書感想】
3 min read
BOOK

あらすじ 冬山では午後になって新しい行動を起こすな―山で発熱した者のためにこのルールに背いて、吹雪の中を彷徨う一行と、その身を案じる家族の懊悩を描く表題作の他、「地獄への滑降」「霧迷い」「雪崩」など、遭難を材にとった全十編を収録。峻厳な山を前に表出する人間の本質を鋭く抉り出した迫真の山岳短編集。

img of 『劒岳〈点の記〉』新田次郎【読書感想】
7 min read
BOOK

あらすじ 日露戦争直後、前人未到といわれ、また、決して登ってはいけない山と恐れられた北アルプス、劒岳山頂に三角点埋設の至上命令を受けた測量官、柴崎芳太郎。機材の運搬、悪天候、地元の反感など様々な困難と闘いながら柴崎の一行は山頂を目指して進んでゆく。そして、設立間もない日本山岳会隊の影が。山岳小説の白眉といえる。

2月

img of 『百年前の山を旅する』 服部文祥 【読書感想】
7 min read
BOOK

「鯖街道」と呼ばれる若狭から京都へと続く山道。担ぎ屋は灯りも持たず一昼夜で駆け抜けたという。著者は現在のルートより短距離で一直線だが、はるかに急峻な古道を探し、テントも燃料も持たず、草鞋を履きその道をたどる。現代の山行はテクノロジーの進化で、自然と闘い、溶け込む、本来の行為から遠くなった。

img of 『青春を山に賭けて』 植村直己 【読書感想】
4 min read
BOOK

あらすじ 家の手伝いからは逃げ、学校ではイタズラばかりしていた少年は、大学へ進んで、美しい山々と出会った。――大学時代、ドングリとあだ名されていた著者は、百ドルだけを手に日本を脱出し、さまざまな苦難のすえ、夢の五大陸最高峰登頂を達成する。アマゾンのイカダ下りもふくむ、そのケタはずれな世界放浪記。

img of 『神々の山嶺』 夢枕獏 【読書感想】
12 min read
BOOK

その男、羽生丈二。伝説の単独登攀者にして、死なせたパートナーへの罪悪感に苦しむ男。羽生が目指しているのは、前人未到のエヴェレスト南西壁冬期無酸素単独登頂だった。生物の生存を許さぬ8000メートルを越える高所での吐息も凍る登攀が開始される。人はなぜ、山に攀るのか? 永遠のテーマに、いま答えが提示される。

img of 『新編 単独行』 加藤文太郎 【読書感想】
6 min read
BOOK

1930年代前半国内高峰の冬期登山が一般的ではなかった時代に、たったひとりで厳寒の北アルプスを駆け抜け、「不死身の加藤」との異名をとった加藤文太郎。風雪の槍ヶ岳・北鎌尾根に消えたその生涯は、新田次郎の小説『孤高の人』(新潮社)でも知られ、谷甲州の『単独行者』(山と溪谷社)にも描かれているが、彼の真実は残された著作にある

img of 『重力とは何か』 大栗博司 【読書感想】
4 min read
BOOK

私たちを地球につなぎ止めている重力は、宇宙を支配する力でもある。重力の強さが少しでも違ったら、星も生命も生まれなかった。「弱い」「消せる」「どんなものにも等しく働く」など不思議な性質があり、まだその働きが解明されていない重力。重力の謎は、宇宙そのものの謎と深くつながっている。

3月

img of 『凍』 沢木耕太郎 【読書感想】
10 min read
BOOK

あらすじ 最強のクライマーとの呼び声も高い山野井泰史。世界的名声を得ながら、ストイックなほど厳しい登山を続けている彼が選んだのは、ヒマラヤの難峰ギャチュンカンだった。だが彼は、妻とともにその美しい氷壁に挑み始めたとき、二人を待ち受ける壮絶な闘いの結末を知るはずもなかった――。

img of 『アルピニズムと死』 山野井泰史 【読書感想】
8 min read
BOOK

日本を代表するアルパインクライマー、山野井泰史が考える「山での死」とアルパインクライミング。かつて「天国に一番近いクライマー」と呼ばれた男はなぜ、今も登り続けていられるのか。「より高く、より困難」なクライミングを志向するアルパインクライマーは、突き詰めていけば限りなく「死の領域」に近づいてゆく。

4月

img of フレッツから@nifty光に乗換えて困ったこと ルータについて
7 min read
DIARY

自宅の回線&プロバイダーとして、これまで「@nifty withフレッツ マンション」を利用していたのだが、「@nifty光」に乗り換えると1000円ほど安くなるというので4月1日付で乗換えた。その結果、レンタルしているルータがルータとして使えなくなり、別途ルータ端末が必要となるという顛末に。

img of 『空夜』帚木蓬生~美しい筆致で綴られる恋愛模様~【読書感想】
9 min read
BOOK

あらすじ 幼なじみの慎一が診療所の医師として戻り、真紀の心は波うつ。夫、仕事に疲れていた病弱な彼女に、生きる歓びが甦る。絢爛たる桜、一面の菖蒲、燃え上がる櫨の並木……、見慣れたふるさとの風景も色づいて見えてくる。四季の移ろいの中に揺れ動く大人の純愛を描いた、柴田錬三郎賞受賞作家の名作ロマン。

5月

img of 『そこのみにて光輝く』 佐藤泰志 【読書感想】
5 min read
BOOK

あらすじ 北の夏、海辺の街で男はバラックにすむ女に出会った。二人がひきうけなければならない試練とは――にがさと痛みの彼方に生の輝きをみつめつづけながら生き急いだ作家・佐藤泰志がのこした唯一の長編小説にして代表作。青春の夢と残酷を結晶させた伝説的名作が二〇年をへて甦る。

img of 『あかね空』 山本一力 【読書感想】
13 min read
BOOK

あらすじ 希望を胸に身1つで上方から江戸へ下った豆腐職人の永吉。己の技量一筋に生きる永吉を支えるおふみ。やがて夫婦となった二人は、京と江戸との味覚の違いに悩みながらもやっと表通りに店を構える。彼らを引き継いだ三人の子らの有為転変を、親子二代にわたって描いた第126回直木賞受賞の傑作人情時代小説。

img of 『その女アレックス』ピエール・ルメートル【読書感想】
8 min read
BOOK

【※ネタバレを含む】あらすじ おまえが死ぬのを見たい ――男はそう言ってアレックスを監禁した。檻に幽閉され、衰弱した彼女は、死を目前に脱出を図るが……しかし、ここまでは序章にすぎない。孤独な女アレックスの壮絶なる秘密が明かされるや、物語は大逆転を繰り返し、最後に待ち受ける慟哭と驚愕へと突進するのだ。

6月

img of 『誘拐児』 翔田寛 【読書感想】
4 min read
BOOK

終戦翌年の夏、5歳の男の子が誘拐された。《使い古しの新圓で百萬圓を用意しろ。場所は有樂町カストリ横丁》という脅迫状に従い、屈強な刑事たちが張り込むなか、誘拐犯は子供を連れて逃げてしまう。そして15年後、とある殺人事件をきっかけに、再びこの誘拐事件が動き出す。

img of 映画「アイアムアヒーロー」を見た【感想】
5 min read
MEDIA

【※ネタバレを含む】原作が好きだったので、映画「アイアムヒーロー」が大いに気になり見てきた。とにかく頭が弾け飛ぶシーンなどCG技術の進化によりかなり生々しくて引いた。映像技術は「よりリアルに」を追求し進歩していくのはわかるが、目玉が飛び出たり内臓がはみ出るのもリアルになってしまうのだなあと微妙な気持ちになる。

img of 『死刑台の微笑』 麻野涼 【読書感想】
10 min read
BOOK

あらすじ 三人の少年によって、ひとり娘を惨殺された母親は、娘の無念と悲しみを晴らすため、会社を辞して、地裁での意見陳述に全てを賭けた。地裁で、三人の裁判を傍聴し続けた母親は、娘を殺害した三人の凶行を知るにつけ、憎悪を増していった。死刑判決を望む被害者の母親に立ちはだかる、少年法。

img of オレンジ・イズ・ニュー・ブラック(NETFLIXドラマ)あらすじと感想
7 min read
MEDIA

映画は月に数本見るけれど、ドラマを見る機会はこれまで全くと言っていいほどなかった。しかし、近しい友人のススメで視聴した「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」をキッカケに、私は重度のドラマ依存症となる。オレンジ・イズ・ニュー・ブラックとはどんな作品か?その言葉の意味とは?強烈だった私の視聴体験と作品の魅力を紹介する。

img of 『虐殺器官』 伊藤計劃 【読書感想】
6 min read
BOOK

あらすじ 9.11以降の、"テロとの戦い"は転機を迎えていた。先進諸国は徹底的な管理体制に移行してテロを一掃したが、後進諸国では内戦や大規模虐殺が急激に増加していた。米軍大尉クラヴィス・シェパードは、その混乱の影に常に存在が囁かれる謎の男、ジョン・ポールを追ってチェコへと向かう……彼の目的とは一体何か?

7月

img of 『絶叫』葉真中顕【読書感想】
9 min read
BOOK

涙、感動、驚き、どんな言葉も足りない。見えざる棄民を抉る社会派小説として、保険金殺人のからくり、孤独死の謎…、驚愕のトリックが圧巻の本格ミステリーとして、平凡なひとりの女が、社会の暗部に足を踏み入れ生き抜く、凄まじい人生ドラマとして、すべての読者を満足させる、究極のエンターテインメント!

8月

img of Netflixで見るおすすめドラマ7作品
15 min read
MEDIA

無料期間の1か月だけのつもりで利用し始めた動画配信サービス「Netflix」。 結局どっぷりとハマり、いまだに視聴を続けている。国内・海外の映画やドラマ、アニメ作品が数多く配信されている他、Netflixのオリジナル作品に良作が多かったため簡単な感想と批評と合わせて、面白かった順に列挙してみたい。

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