Netflixで見るおすすめドラマ7作品
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Netflixにはまっています
無料期間の1か月だけのつもりで利用し始めた動画配信サービス「Netflix」。
結局どっぷりとハマり、いまだに視聴を続けている。
国内・海外の映画やドラマ、アニメ作品が数多く配信されている他、Netflixのオリジナル作品に良作が多かったので簡単な感想と批評と合わせて、面白かった順に列挙してみたい。
Netflixオリジナ作品品とは?
Netflixの魅力の1つであるオリジナル作品について、以下のインタビューがとても参考になった。
町山智浩 Netflixと『オレンジ・イズ・ニューブラック』を語る
町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中で日本に上陸したばかりの動画配信サービス、Netflixを紹介。そしてNetflixのおすすめドラマ『オレンジ・イズ・ニューブラック』について話していました。 (赤江珠緒)さあ、それでは今日の本題
既存のテレビドラマはスポンサーの影響が大きく働くため、コンテンツの面白さよりも優先されるものが多々あり、結果として成し得る限りにおける最良を追求できない事情が存在するとのこと。
それに対しNetflixのオリジナルドラマは、しがらみがないゆえの作品作りがなされている、といった点がとても興味深い。
これまで視聴した中で、とくにおもしろいと感じた作品をNetflixオリジナル作品を含め、いくつか列挙してみたいと思う。
個人的に面白かった作品
オレンジ・イズ・ニュー・ブラック
原作者であるパイパー・カーマンの実体験が元になっており、女性刑務所で繰り広げられる人間模様を描いたドラマ作品。
個性的な登場人物が数多く登場するけれど、それぞれのエピソードが丁寧に紹介されていくので気づけば全員の顔と名前が一致するようになる。
詳しくは前回の記事を参考に。
NETFLIXドラマ『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』を見た感想
映画は月に数本見るけれど「ドラマ」と呼ばれるたぐいのものを見る機会はこれまで全くと言っていいほどなかった。が、近しい友人の勧めでトライしてみたこの作品はすっかり私を「ドラマ依存症」に仕立てあげた。『オレンジ・イズ・ザ・ニュー・ブラック』とは? 本作品は2013年に「Netflix」(アメリカ発の動画
何もかもが新鮮で斬新だった。
シーズン5が待ち遠しい。
SHERLOCK
この作品はNetflixオリジナルではなく、英国BBCが制作したもの。
シャーロック・ホームズという英国の私立探偵の名前を知る人は多いと思う。
しかしこのドラマの世界においてシャーロック・ホームズは作家コナン・ドイルが生み出した架空の人物ではなく、21世紀のロンドンで活躍する諮問探偵。
比類なき頭脳を持つ彼は、アフガニスタンで軍医としての経歴を持つDr. ワトソンとベイカーストリート221Bで同居生活を送りながらさまざまな事件を解決する。
コナン・ドイル作品におけるホームズは、大昔の人物でその存在感はいかにも架空のものと感じていたが、本作品におけるホームズは現代に生きる人物として描かれており、その奇人・変人ぶりもかなりの現実感を持って描かれている。
登場人物や物語など多くを元祖シャーロック・ホームズをベースに現代へと置換えて作られている点も興味深い。
何というか、「傑作」という言葉しか浮かばない。
映像作品で、これほどまでにワクワクしたのはかなり久しぶりだ。
ベター・コール・ソウル
一介の弁護士だった男が、セコい悪徳弁護士となった訳とは?「ブレイキング・バッド」のソウル・グッドマンの過去を描きエミー賞候補となったスピンオフ作品。 予告編を見て詳細を確認。
「ブレイキング・バッド」というドラマのスピンオフ作品。
同作の6年前という設定で、弁護士のソウル・グッドマンと元警官のマイク・エルマントラウトの過去を知る物語。
ブレイキング・バッドは犯罪天国という感じだが、こちらの作品はソウル・グッドマンと名乗る前のまだ法を簡単に破ることのない駆け出し弁護士の姿を見ることができる。
個人的にマイクを演じる「ジョナサン・バンクス - Wikipedia」が大好きだ。
口数が少ないがさまざまな感情を表現できる彼の演技は見ていて飽きることがない。
私はこの作品を見てからブレイキング・バッドを見たので時系列としては正しかったが、感想としてはどちらが先であっても十二分に楽しめると思う。
ブレイキング・バッド
冴えない化学教師ウォルター・ホワイトは末期ガンだと告げられる。
治療には大金が必要で彼には妻と脳性麻痺の息子がおり、経済的に追い込まれた彼は化学の知識を活かしてドラッグを作り金を稼ごうと決心する。
この愚かな決心をしてしまう理由として、「強烈なエゴ」がある。(このことはベター・コール・ソウルにも登場するマイクに後半で指摘される)
資金援助の申し出や友人からの寄付などで十分に治療を受けられるにもかかわらずすべてを断り何重もの嘘を重ねて自尊心を守ろうとするのだ。
興味深いのは、ずっと大人しい物理教師として、家族とのささやかな暮らしを共にするよき夫として生きてきた男の中にくすぶってきた「エゴ」。
年月を重ねた分、それはとてつもなく捻じれ、そして肥大化していたことがこの物語で次々に証明されていくことであり、また彼に誰にも優る犯罪者としての才能が眠っていたことだ。
彼はドラッグビジネスで競合する相手を次々に排除し、仲間や友人、そして家族までをもひれ伏すまで叩きのめす。
そして彼は残り少ない時間で、許せなかったすべてをなぎ倒し、手に入れたかったすべてを手に入れる。
自尊心の固まり、承認欲求オバケの究極のエゴイスティックモンスターっぷりに胸糞悪くなる。
だが見方を変えてみると、人類が生み出した法や道徳といった秩序に縛られているあいだは敗者だった男が、それらを無視し自身の才能を解き放つと、自然界で言うところの適者生存における勝者となった話とも言える。
シーズン5までありたっぷり楽しめる凄まじいドラマ作品だ。
マッドメン
1960年代のニューヨークで活躍する広告マンの物語。
タイトルである「マッドメン(Mad Men)」とは本作品の舞台であり、現在も大手広告代理店の本社が多いマディソン・アヴェニュー(Madison Avenue)の広告マンを指す造語である。 — Wikipedia より引用
ドン・ドレイパーという才能あるクリエイティブ・ディレクターが主人公であり、彼を中心に起こるドラマを描いた作品であるが、実在する企業や歴史的事件、社会問題などを織り交ぜており60年代のアメリカを知るドラマでもある。
また広告業界の話しのみならず、主人公ドンや周囲の人物たちの人生を色濃く描いており、ヒューマンドラマとしても見応えがある作品だ。
個人的に気になったのはとにかくみんなところ構わずセックスをするのだ。
オフィスだろうがカウチ、車の中など二人の男女が互いに何かを感じ合ったなと思ったら直ぐさまおっぱじめる。
何というか、もうみんな服なんか着ないで生活した方がいいんじゃないかと思うほどに。
まあそこはさておいても長くシリーズが続いているけれど、破天荒なドン・ドレイパーや周囲の人物たちの生き様に魅せられ、飽きることがない作品だ。
刑事ジョン・ルーサー
これもBBCによる作品。(個人的に英国作品が好みなので …)
ジョン・ルーサーという刑事が主人公の刑事ドラマ。
天才的なひらめきと、 速やかに事件を解決するため簡単にルールを破る破天荒ぶりが魅力のジョン。
彼が担当するのは連続殺人などの凶悪事件であり、英国ならではを思わせる事件の猟奇性、そしてそれに挑むジョンがドラマの見どころ。
また、仕事に人生を捧げるような生き方のジョンが見せる人間味あふれる場面なども印象的だ。
シーズン4は国内での配信はされていないようなので、がんばって字幕なしの動画を見つける必要がある。(2016.08.03現在)
HOMELAND
特別に面白かったというわけではないが、いろいろと思いが浮かんできたので一応紹介を。
ざっくりあらすじは、アメリカの諜報機関CIAとイスラム原理主義テロ組織との戦いの狭間で国家に振り回されながらも目的を果たすCIA女性主人公の物語。
始まりはテロとの戦いが激化するなか8年間イラクで行方不明の海兵隊軍曹のニコラス・ブロディがCIAにより救出されるが彼は洗脳されている疑いが持たれ、それを誰よりも先に見抜き、また彼と心を通わせるにいたるのが主人公のキャリー・マティソン。
だが自分にとってはニコラスが主役であった。
彼は生死をかけて国のために家族のために戦ったのだが、帰国後も国家間の陰謀に振り回され逃げ続けなければならなくなる。
その姿を見て帚木蓬生氏の小説「逃亡」を思い出した。
以下は別のブログで記した感想記事。
『逃亡』 帚木蓬生 ~戦後、帰国を懸けた男の壮絶な逃亡劇~ 【読書感想・あらすじ】
あらすじ 時は太平洋戦争の終わろうとする時期。香港で諜報活動に従事していた主人公の守田征二は、幼少から教え込まれた価値観、仕事への責任感から懸命に働いた。しかし、敗戦と同時に敵国の者たちに追われ、帰国すれば戦犯として、GHQの配下となった同胞に追われることとなる。懸命に戦った自分は何だったのか、悲し
HOMELANDも逃亡も、命をかけて戦った者をそれを命じた国家が追い詰めるという悲しい話。
ネタバレをしてしまうと、最後のCIAによる暗殺計画で敵地に戻り実行を任されたニコラスは、任務を果たしたにもかかわらず逃亡作戦を中止して見殺しにする。
主人公は精神疾患があり、テロリストを追うにあたりすべてをかなぐり捨てて捜査にあたる執拗さがあるにもかかわらず、彼の命運についてはあっさりと諦める。
彼のことを愛していたと思われるし、また彼の子を身ごもっている。
CIAでは殉職したものたちの数だけ星を記している。
CIAの高官たちはニコラスを記すことを拒否し、キャリーは密かにマジックで星を追記して満足気に微笑む。
ニコラスが命をかけて求めていたものは決してそんなものでないにもかかわらず。
彼は8年の監禁で正常な精神を失い、その後家族を失い、そして知り合ったキャリーとの繋がりも完全に失ったという何ともやるせない、やりきれない思いが残るドラマだ。
特別面白かったわけではないが、何でこん何も何かを書いておこうかというと、国家間の争いで犠牲になる個々の人達に救いは絶対にない、だから戦争はダメだなとの思いからだ。
その他の作品
他にも数多くの楽しめた作品があるので書き連ねたいのだが、さすがに長くなったので次回、または追記の形で紹介したい。 せめて作品名だけ列挙。
- ジ・アメリカンズ
- RIVER
- マスター・オブ・ゼロ
- アジズ・アンサリ: マディソン・スクエア・ガーデン・ライブ
- アジズ・アンサリ: 人生は生埋め地獄
- ハウス・オブ・カード
- 女刑事マーチェラ
- ミス・フィッシャーの殺人ミステリー
- 思いやりのススメ
- ナルコス
- プリズン・ブレイク
- ロンドン・スパイ
- 殺人者への道
皆様もどうぞ良きドラマライフを!