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2017年11月の記事

img of 『起終点駅 ターミナル』 桜木紫乃 【読書感想】
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BOOK

あらすじ 鷲田完治が道東の釧路で法律事務所を開いてから三十年が経った。国選の弁護だけを引き受ける鷲田にとって、釧路地方裁判所刑事法廷、椎名敦子三十歳の覚醒剤使用事件は、九月に入って最初の仕事だった(表題作『起終点駅』)。-- 読みどころ ・北海道各地を舞台とした6編の短編集。タイトル作は映画化されている(2015年)。

img of 『Iターン』 福澤徹三 【読書感想】
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あらすじ 広告代理店の冴えない営業マン・狛江が単身赴任したのは、リストラ対象の北九州支店。思わぬトラブルでやくざに絡まれ、大借金のうえ身売りの大ピンチに。鉄拳の雨と禁断のレバ刺し、爆弾を抱えたダイ・ハードな日常。生き地獄に陥った男のI(=自分)ターンとは!? 血圧上昇、リーマン・ノワールの傑作!

img of 『すじぼり』 福澤徹三 【読書感想】
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あらすじ ひょんなことからヤクザの組事務所に出入りすることとなった大学生の亮。そこは個性豊かな面々がとぐろをまく強烈な世界だった。就職先もなく、将来が見えないことに苛立ちを感じていた亮は、アウトローの男たちに少しずつ心ひかれていく。しかし、時代に取り残された昔ながらの組には、最大の危機が訪れようとしていた。

img of 『特捜部Q Pからのメッセージ』~デンマーク発ミステリー【読書感想】
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あらすじ その手紙は、ビンに収められたまま何年間も海中にあり、引き揚げられてからもすっかり忘れ去られていた。だがスコットランド警察からはるばる特捜部Qへとその手紙が届いたとき、捜査の歯車が動き出す。手紙の冒頭には悲痛な叫びが記されていたのだ。

img of 『ワイルド・ソウル』垣根涼介【読書感想】
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あらすじ その地に着いた時から、地獄が始まった ――。1961年、日本政府の募集でブラジルに渡った衛藤。だが入植地は密林で、移民らは病で次々と命を落とした。絶望と貧困の長い放浪生活の末、身を立てた衛藤はかつての入植地に戻る。そこには仲間の幼い息子、ケイが一人残されていた。

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