【日記】遺品整理
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今年三月に妹が亡くなってから少しずつ遺品整理をしてきた。
「いったい何人の人間がおったのか?」と思うほどの物量を、残しておくもの、リサイクル、ゴミに分けたり出したりした数か月を経て、今日が最後の片づけとなった。
必死に生きたと思う。
少なくとも私や両親よりは激しく生きたと思う。
その生きた残滓を消し去る作業に湧いてくる感情はうまく当てはまる言葉が見つからない。
今日は私ひとりだった。
車を運転しての帰り道、高速道路を走りながら思いっきり二度、叫んだ。
喉の奥が切れたような痛みを感じた。
ずっと折り合いをつけることができずにいるこの感情をどこに、どう持っていけばいいのか分からない。
遺体となった妹に対面したとき、火葬した骨を骨壺に入れたとき、納骨をしたとき、そしてこれを書いているいまも感情は定まることがない。
無意識に感情が動いてしまうことがないようブレーキをかけているのかもしれない。
明日は先月亡くなった叔母の納骨のため墓地に行く。
妹の墓と同じ霊園内だ。
納骨の前に訪ねるけど、何と言葉をかければいいのか、何を考えればいいのか分からない。