【日記】アウトプット欲求の減退にまつわる最近のこと
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近頃はめっきりアプトプットという行為から縁遠い日々を送っている。
仕事においてはこれまで会得したスキルの範囲内で淡々とこなし、個人においてはこのブログなど日々感じたり思考したことを言語化する活動をすっかりさぼっている。
強制される機会も無ければ欲求も減退している。と感じている。
身体的なことで言うと歳のせいかもしれない。
心理的な面で言うと、あまりに良好過ぎて何もする必要がなくなってしまっているのかもしれない。
幸福追求が人間の目的であるとするならば、これは良いことだ。
だがこれでいいのか?とぼんやりとした焦りがある。
こうまで穏やかな日々は、わたしの人生においてはじめてのことで「慣れていない」ということがひとつ。
そして体験がもったいないというどうでも良い理由がもう1つだ。
日々のなかで感じたり思考したことは時間とともに記憶から消えていく。
それをそのまま受け入れ生きること、それはきっと囚われから解放された良いことなのだと思う。
頭では思うのだがまだ執着があるのだろう。
焦りがぼんやりとある。
インプットは近年まれにみる量と速度で行っている気がする。
言語習得は慣れてくると楽しさと学習スピードが指数関数的に増加する。
ドイツ語学習はすっかり習慣化し、耳は慣れてきて語彙が増えた。ふと目にした記事が理解できたりするととても楽しい。
そして倫理学。
重い腰を上げ、今年ようやく入門書を読んだところで火が付いた。
読んでいく過程で気になった時代背景や経緯となる哲学を調べていくと知りたいことが爆発的に増えてしまった。
倫理に登場する単語や論理は無学の私にとって難解きわまるものが多い。
21世紀は素晴らしい時代で「知りたい」をすぐに実現できる。
原典をどれだけ頭をひねっても分からないとき、別の角度からの理解を示してくれるコンテンツがインターネットの世界には無限に広がっている。
「ここみらいチャンネル」という高校倫理の受験対策を指南するYouTubeチャンネルはとてもありがたかった。
そして、歴史の知識は欠かせないと強く感じた。
紀元前100年頃、とか15世紀頃、という数字から、パッと感覚的に当時の世界の状況を思い浮かべることができるかどうか。
この感覚があると倫理学のみならずさまざまなモノコトへの理解の深さと広さに差がつくと痛感している。
知識というより感覚。
各時代の雰囲気、文化や倫理観などが想像できること。
「COTEN RADIO」というポッドキャストをイチから聞いており、これはこの感覚を養う大きな助けとなっている。
COTEN RADIO | 歴史を面白く学ぶコテンラジオ | 株式会社COTEN
そして、脳内に断片化した歴史情報を一気通貫した整理を行うために「一気読み世界史」という本を読んでいるところ。
一気読み世界史の通販/出口 治明 - 紙の本:honto本の通販ストア
いまは知りたい欲求が爆発していてアウトプット欲求が減退している、そういうことにしておこう。
ぼんやりとした焦る思いはそのままに、いまはとにかく知りたいを満たしていこう。
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