柳沢正史 医学博士 睡眠に関する講演動画のメモ【日記・備忘録】
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記事概要
私はもの心つく頃から睡眠が苦手で今日までいたる。
あきらめの境地に達しつつも睡眠に関する新しい情報などあればチェックする。
先日Youtubeで視聴した医学博士 柳沢正史先生の講演がとても勉強になったのでメモを残す。
医学博士「柳沢正史」とは
柳沢 正史(やなぎさわ まさし、1960年5月25日 - )は、日本の医学者(分子薬理学)、医師。学位は医学博士(筑波大学・1988年)。筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構機構長・教授、文化功労者。筑波大学基礎医学系講師、京都大学医学部講師、テキサス大学サウスウェスタン医学センター教授などを歴任した。 — 柳沢正史 - Wikipediaより引用
柳沢 正史 | メンバー紹介 | IIIS 筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構
睡眠覚醒機構の解明を目指し、基礎から臨床までを網羅する世界トップレベルの睡眠医科学研究拠点。国際統合睡眠医科学研究機構
【特別講演】「睡眠の謎に挑む 原理の追求から社会実装まで」柳沢正史先生 メモ
講演動画
備忘録メモ
- 1日に何時間眠るかのセットポイントはDNAに刻まれている
- 哺乳類動物に関してはすべての種が眠る
- 脊椎動物、脊索動物も眠る
- 昆虫、線虫、イカやタコも眠る
- クラゲ、ヒドラも眠る
- 進化の過程で睡眠は中枢神経系より先に発明された
- 睡眠は現代の神経科学最大のブラックボックスの1つ
- 睡眠の謎ー①なぜ眠らなければならないのか②そもそも「眠気」の実態とは?
- 脳の休息説は誤り(睡眠中も脳の代謝率は覚醒時と変わらずオフラインメンテ中のような状態)
- 睡眠要求、眠気は眠らないと解消されないが理由はわからない
- ノンレム睡眠→レム睡眠=90分のサイクルを繰り返すのが睡眠
- ヨーロッパで昼間眠いのは病気扱い
- 眠気の制御:2プロセスモデル=恒常性による制御&体内時計による制御
- 体内時計は目に入る光(青空や液晶のブルーライトなど短い波長)でリセットされる
- 体内時計と睡眠の接続についてはまだ分からない
- メラトニンがよく分泌されているとよく眠れる
- 眠気が吹っ飛ぶメカニズムは解明されている(アデノシンやカフェインの作用)
- ナルコレプシーは覚醒からノンレムをスキップしてレムに直接飛ぶ現象
- ナルコレプシーの原因としてオレキシン欠乏が確認されている
- オレキシンは睡眠覚醒のスイッチイングをつかさどる
- オレキシン拮抗薬が開発されている
- 眠気の制御2プロセスモデルとオレキシンがつかさどるスイッチの相関はわかっていない
- 睡眠要求が貯まると脳内のシナプス蛋白質がリン酸化され、これが眠気の正体の可能性がある(まだ不明)
- 不眠症の本質は睡眠時間の誤認
- 入院せずに睡眠計測できるサービス「InSomnograf」
「2プロセスモデル」について
眠くなる原因・理由を解説|私たちはなぜ眠くなるのか - Medi Hint(メディヒント) 医療法人友広会公式ブログ
眠くなってはならない時に眠気に襲われ、寝落ちしそうになったことはありませんか。 睡眠を支配するのは「睡眠圧」と「体内時計」 です。
「オレキシン」について
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