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思い出す、手を動かす【日記】

初稿:

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いま命ある者たちより、いなくなってしまった者たちを思う時間が長い。

温かい日々が続き、窓から吹きこむ風が心地よい。

網戸越しに風を浴び、気持ちよさそうにするシナモン文鳥の姿を思い出す。

かつてケージがあったその場所に、無意識に名前を呼びかける。

生前、毎日声をかけていたけれど、いなくなった今もその習慣は変わらない。

時間が経つとその習慣も途切れるときが来るのだろうか。

家族との別れ【日記】

我が家の家族構成は私を含め2名と1羽だった。今年の1月12日金曜の早朝、家族の一員だったシナモン文鳥が亡くなった。「ティピ」という名の男の子だった。昨年の10月に体調をくずし、以後3か月余りの戦いのすえ、旅立っていった。もう2か月以上が経過したがその間の記憶ははっきりしない。

妹が亡くなって3年が経った。

妹に対しては複雑な感情が入り混じったまま終わってしまった。

もう聞くことも伝えることもできない後悔がある。

と同時に安堵感もある。

それに対する自己嫌悪が今の日課となっている。


意識的に考えたり思い返したりしているわけではない。

ふとした瞬間、無意識に考えている自分に気づく。

気づいて意識して考えを巡らせたりする。

そして苦しくなる。

その繰り返しだ。

最近は、とにかく手を動かす。

プログラムを書いていることが多い。

感情を見出すことなく手を動かし続けることができる。

写経に近い心境、と勝手に思っている。


パートナーとの関係性の変化を感じている。

以前より遠くなった。というよりか、それぞれが内に籠ってしまった感じ。

これを書いている今も、無意識にいなくなってしまった者たちのことを考えている。

パートナーも同じなのかもしれない。

目の前の生きている者より、いなくなってしまった者への思いが止まらない。

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