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#文学

img of 『銃』 中村文則 【読書感想】
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BOOK

雨が降りしきる河原で大学生の西川が出会った動かないくなっていた男、そのの傍らに落ちていた黒い物体。圧倒的な美しさと存在感を持つ「銃」に魅せられた彼はやがて、「私はいつか拳銃を撃つ」という確信を持つようになるのだが……。TVで流れる事件のニュース、突然の刑事の訪問――次第に追いつめられて行く中、西川が下した決断とは?

img of 『遮光』 中村文則 【読書感想】
9 min read
BOOK

恋人の美紀の事故死を周囲に隠しながら、彼女は今でも生きていると、その幸福を語り続ける男。彼の手元には、黒いビニールに包まれた謎の瓶があった――。それは純愛か、狂気か。喪失感と行き場のない怒りに覆われた青春を、悲しみに抵抗する「虚言癖」の青年のうちに描き、圧倒的な衝撃と賞賛を集めた野間文芸新人賞受賞作品

img of 『春を背負って』 笹本稜平 【読書感想】
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BOOK

あらすじ 先端技術者としての仕事に挫折した長嶺亨は、山小屋を営む父の訃報に接し、脱サラをして後を継ぐことを決意する。そんな亨の小屋を訪れるのは、ホームレスのゴロさん、自殺願望のOL、妻を亡くした老クライマー……。 美しい自然に囲まれたその小屋には、悩める人々を再生する不思議な力があった。心癒される山岳小説の新境地

img of 『掏摸』『王国』 <二作品> 中村文則 【読書感想】
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あらすじ 東京を仕事場にする天才スリ師。ある日、彼は「最悪」の男と再会する。男の名は木崎 ――かつて仕事をともにした闇社会に生きる男。木崎は彼にこう囁いた。「これから3つの仕事をこなせ。失敗すれば、お前を殺す。逃げれば、あの女と子供を殺す」  運命とはなにか、他人の人生を支配するとはどういうことなのか。

img of 『海炭市叙景』 佐藤泰志 【読書感想】
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BOOK

海に囲まれた地方都市「海炭市」に生きる「普通のひとびと」たちが織りなす十八の人生。炭鉱を解雇された青年とその妹、首都から故郷に戻った若夫婦、家庭に問題を抱えるガス店の若社長、あと二年で定年を迎える路面電車運転手、職業訓練校に通う中年男、競馬に入れ込むサラリーマン、妻との不和に悩むプラネタリウム職員、

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