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#読書感想

img of 『令和元年のテロリズム』 磯部涼【読書感想・日記】
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BOOK

本書概要 まったく素顔が見えない川崎の無差別殺人犯・岩崎隆一。元農水事務次官の長男・熊澤英一郎は父親に殺されるべきだったのか? 戦後で最も多くの死者が出た京都アニメーションの放火事件犯・青葉真司が抱える深い闇。令和の幕開けに起こった新時代の前途多難を予感させる大事件から浮かび上がってくる現代日本の「風景」とは?--

img of 『ユービック』 フィリップ・K・ディック 【読書感想】
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BOOK

あらすじ 1992年、予知能力者狩りをおこなうべく、ジョー・チップら半予知能力者が月面に結集した。だが予知能力者側の爆弾で、メンバーの半数が失われる。これを契機に、恐るべき時間退行現象が地球にもたらされた。あらゆるものが退化していく世界で、それを矯正する特効薬は唯一ユービックのみ。

img of 『テロ』フェルディナント・フォン・シーラッハ【読書感想】
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二〇一三年七月二十六日、ドイツ上空で旅客機がハイジャックされた。テロリストがサッカースタジアムに旅客機を墜落させ、七万人の観客を殺害しようと目論んだのだ。しかし緊急発進した空軍少佐が独断で旅客機を撃墜する。乗客百六十四人を殺して七万人を救った彼は英雄か?

img of 『ワン・モア』 桜木紫乃  【読書感想】
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BOOK

安楽死事件を起こして離島にとばされてきた女医の美和と、オリンピック予選の大舞台から転落した元競泳選手の昴。月明かりの晩、よるべなさだけを持ち寄って躰を重ねる男と女は、まるで夜の海に漂うくらげ――。同じ頃、美和の同級生の鈴音は余命宣告を受けていて……どうしようもない淋しさにひりつく心。

img of フェルディナント・フォン・シーラッハのススメ(ドイツのミステリー)
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BOOK

本記事の概要 日本国内で話題になってから遅れること10年。ようやく私のところにも「フェルディナント・フォン・シーラッハ」ブームが到来した。これまでミステリ作品を好んで読んできたが、まだ新しい扉はあったのだと衝撃を受けた。微力ながらシーラッハ作品の魅力を広める隊列に加わらなければない。

img of 『我らが少女A』高村薫 ~警察ミステリの傑作~【読書感想】
19 min read
BOOK

あらすじ 一人の少女がいた――合田、痛恨の未解決事件 12年前、クリスマスの早朝。東京郊外の野川公園で写生中の元中学美術教師が殺害された。犯人はいまだ逮捕されず、当時の捜査責任者合田の胸に、後悔と未練がくすぶり続ける。「俺は一体どこで、何を見落としたのか」そこへ、思いも寄らない新証言が――。

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